『オロチ』
異業種 妖怪・鬼
カルマ 中立~悪
種族レベル 鬼の妖怪Lv.15、鬼王Lv.10、大妖怪Lv.5、鬼神Lv.5、???Lv.5
クラスレベル サムライLv.10、ケンセイLv.10、ブシンLv.5、戦鬼Lv.5、妖術師Lv.10 魔眼使いLv.10、戦場の覇者Lv.5、ワールド・ブレイカーLv.5
【装備】
現在は神話級アイテムである童子切安綱と、ワールドアイテムにすら匹敵しかねない夜叉丸童子という二本の太刀を装備している。
防具はアインズ・ウール・ゴウンが保有していたワールドアイテム――『妖魔の衣』。
イメージは『犬夜叉』の殺生丸が着ている着物を黒くした装備。
他にも多数神話級のアイテムを装備している。
黒髪、紅瞳の15歳くらいの外見。
元は異業種と呼ぶに相応しい鬼の姿をしていたが、『鬼神』獲得後にキャラの外見が人間の少年に固定してしまった。
初めは落ち込んでいたが数日で慣れてしまい、今となってはこの姿で良かったとさえ思っている。
意識的に鬼に変化することが可能。
転移前の世界ではそこそこ良い会社に勤めており、ブラックな会社が多くを占める世の中で珍しくホワイトな会社だった。
密かに女子社員の間で人気が高かったが、本人は『ユグドラシル』に熱中していたのでその事実を知らない。
中の上から上の下くらいには有能な社員だった。
世間的に見れば十分勝ち組。
コンスケの製作者。
作成する際、実は直前まで筋骨隆々のガチ鬼を作ろうとしていたが、アインズ・ウール・ゴウンに所属する女子メンバーから偶然キツネが人間と戯れる動画を見せられ、直前に種族を変更したという過去がある。
オロチ自身の強さはサーバー内でもトップクラスだったが、『たっち・みー』レベルのプレイヤーと正面からぶつかり合えば負ける事もあり、誰にでも確実に勝てるという訳ではなかった。
とはいえPvPでの勝率はギルド内でトップである。
ちなみに、オロチとたっち・みーの戦闘映像はナザリックに保管されているようで、現在は配下たちの間で最上級の娯楽として扱われている。
かつて勃発した『アインズ・ウール・ゴウン』討伐戦では獅子奮迅の強さを見せ、敵を大量虐殺している映像が公式から流された。
それを見たプレイヤー曰く、「一人だけ無双ゲーをやっている」とのこと。
なお、その映像もしっかりナザリックに保管されているらしい。
『コンスケ』
ナザリックのマスコット
異業種 妖怪・狐
カルマ 善~中立
種族レベル 化け狐Lv.10、野狐Lv.10、妖狐Lv.5、仙狐Lv.5、天狐Lv.5、空狐Lv.5、九尾の狐Lv.5、
クラスレベル 妖術師Lv.15、残り40.Lv
金色の狐。
オロチの頼れる(?)相棒。
普段は肩に乗れるくらいのぬいぐるみサイズだが、本気の戦闘時には巨大化し、魔法と妖術を駆使して敵を殲滅する。
基本的には無邪気で温厚な性格をしているが、敵には容赦なく攻撃する超火力の移動砲台。
周辺を一撃で更地にできる力を持っている。
巨大なジャンガリアンハムスター型の魔獣であるハムスケの上司であり、ハムスケにとっては最大の庇護者。
自力で妖力を生成することが出来ず、オロチからの供給が途絶えると石になって休眠状態に入ってしまう。
趣味はオロチの肩の上で寝ること。
最近はナザリックの中を歩き回り、メイドたちから食べ物を貰うことにもはまっているようだ。
ある意味、転移後の世界で一番楽しんでいるのはコンスケだと、オロチは密かに思っている。
???「きゅい?」
◆◆◆
コンスケの一日は忙しい。
朝起きるとまずは第九階層にある食堂へと直行し、僅かに残る眠気と主張してくる空腹感と格闘しながら、その場でしばらくの間待機するのだ。
そうしてウトウトしながら待っていると、数分もすればメイドの一人がコンスケの姿を見つけてくれる。
「あら? おはようございます、コンスケ様」
「きゅいっ!」
「今日も朝ご飯ですか? フフッ、もちろん既にご用意してありますよ。こちらへどうぞ」
「きゅいっ」
ピョン、と軽やかな動きでメイドの肩に乗るコンスケ。
メイドもそれに慣れているようで、突然飛び乗られても動じた様子は見せなかった。
それどころかむしろ喜んでいるらしく、その顔には笑みが浮かんでいる。
コンスケは階層守護者たちと同格の扱いではあるものの、それ以上にナザリックのマスコットとして愛されているようだ。
そしてコンスケの為に用意された大量の朝食をペロリと平らげ、メイドにひと鳴きしてから別れた。
腹を満たし、いつも通り食事を終えたコンスケが次に向かう場所は、第六階層の大森林エリアだ。
このエリアは上空に擬似太陽が浮かび、更には心地よい温度と湿度に調整されている場所で、ナザリックの中でコンスケが最も住みやすい環境である。
そこで何をするかと言えば……。
「コンスケ様、採れたての果物はいかがですか?」
「きゅいきゅい!」
食後のデザートだ。
ここで働いているドライアード達は数種類の果物を管理しており、彼女たちが育てる果物はコンスケのお気に入りである。
散歩のついでに数個、ここの果物を平らげるのが日課だった。
念力を使ってドライアードから受け取った果物を浮かし、時折それを齧りながら森の中を散歩する。
すると、またもやコンスケに近付いてくる影があった。
「コンスケじゃん。今日も散歩?」
そう言って現れたのは、このエリアの守護者にしてダークエルフの少女――アウラである。
彼女の姿を視界に入れたコンスケは、笑顔でその胸に飛び込んでいった。
つづく……?