【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者6

 医務室を後にした俺たちは、おぼろげな記憶を頼りに洋館の中を探索していた。  にしても不気味な建物だよな。  元々はこんな雰囲気じゃなかったのだろうが、今ではそこら中に血痕が残って死臭漂う恐怖の館に成り下がっている。  価値が高そうな...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者5

 レベッカ・チェンバースという女警官と遭遇した俺は、彼女と一時的な協力関係を結び、共に行動することになった。  こういう状況だから仲間は多い方が良い。  足手まといにしかならない民間人であれば見捨てていたかもしれないが、レベッカはある程...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者4

 呻き声を上げながら襲い掛かってくる数体のゾンビの群れ。  数分前の俺であれば間違いなく防ぎきれなかっただろうが、今の回復した状態であればさほど苦も無く排除することが出来る。 「――よっ、と。うーん、暴れすぎたか? ゾンビ共が音に釣られ...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者3

 ――血を飲ませろ。  そんな幻聴が聞こえた気がしたが、それを理性で抑え込み、女と会話する為に口を開く。 「……おいアンタ。アンタはアンブレラの研究員なのか?」 「え、ええ。そうよ。ここでウィルスの研究をしていたんだけど、何処からかそ...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者2

 俺の目の前で横たわっている男。  白衣を着ているところを見ると、彼もここの研究員の一人なのだろう。  それだけでも惨たらしく身体バラしたい衝動が湧いてくるが、なぜかこの男は俺の拘束を解き、あろうことか『すまなかった……』と謝罪したまま...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者1

○月◎日  憧れだったアンブレラ社で働き始めて、もうすぐ三年になる。  だが、はっきり言ってここは異常だ。  想像していた研究生活とはまるで違い、この場所は法律やら条例をいくつ破っているんだと言わんばかりの違法な研究所だった。  な...
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