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【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者154

 オロチが後ろを振り返ると、そこには黒い鎧を身にまとった騎士のような出で立ちの人物がいた。  その佇まいを見る限りではそこそこの実力者といったところだろう。  ただ、オロチの目から見れば物足りないと言わざる得ない。  はっきり言って、...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺20

 髪を少し逆立てている不良っぽい少年――倉持 洋一は込み上げてくる興奮を抑えきれなかった。 「ヒャハッ! スゲェじゃねぇか、南雲のやつ。相変わらずエゲツない球を投げてやがるぜ!」  スタンドから見る南雲のピッチングはいつも通り……いや、...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者4

 呻き声を上げながら襲い掛かってくる数体のゾンビの群れ。  数分前の俺であれば間違いなく防ぎきれなかっただろうが、今の回復した状態であればさほど苦も無く排除することが出来る。 「――よっ、と。うーん、暴れすぎたか? ゾンビ共が音に釣られ...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺19

 4回表、スコアは7-3でウチが負けている。  予定よりもだいぶ早い登板だが、俺としては出番が早くなる分には全く文句は無い。  むしろ投げられる時間が多くなるので大歓迎だ。  もちろん先輩に対して失礼すぎるから、負けている現状を喜んだ...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者153

 物音一つ聞こえてこない廊下を歩きながら、オロチは周囲を観察していた。  まったく乾いていない真っ赤な血が辺り一面に広がり、しかし死体が何処にも転がっていないのが不気味さを際立たせている。  ひと昔前のホラー映画に出てきそうな様相を醸し...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺18

 いよいよ関東大会の初戦の日がやってきた。  クリス先輩が離脱してからのここ数日、変化球を中心に球数を調整しながら毎日御幸と投げ込みをしてきたので、高速スライダー以外はちゃんと捕球できるようになっている。  あれは我ながらおかしい変化球...
【バイオハザード】とあるウィルスの適合者

とあるウィルスの適合者3

 ――血を飲ませろ。  そんな幻聴が聞こえた気がしたが、それを理性で抑え込み、女と会話する為に口を開く。 「……おいアンタ。アンタはアンブレラの研究員なのか?」 「え、ええ。そうよ。ここでウィルスの研究をしていたんだけど、何処からかそ...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺17

 翌日の昼、クリス先輩の怪我による離脱はかなりの衝撃を伴ってチームに伝えられた。 「――医者の話では全治半年ほどだそうだ。今年の夏は絶望的だろう」  片岡監督から告げられたその言葉は、青道のレギュラー陣にとって計り知れないダメージをもた...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者152

 時刻はすっかり深夜に差し掛かった頃、オロチの姿は王都のとある屋敷の前にあった。  その後ろには二つの影。  絶賛世間を騒がせている謎の狂信者――クレマンティーヌとシズが控えている。 「ここが例の……何とかっていう組織が根城にしている...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺16

 練習が終わったので風呂に入ってサッパリして来た。  疲れた後の風呂は最高だと思う。  部員の中には烏の行水みたいにパパッと済ませる愚か者がいるみたいだけど、俺に言わせれば人生の半分は損をしていると言いたい。  風呂には疲労回復効果や...
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