【オーバーロード】鬼神と死の支配者

【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者65

 オロチが身につけている和服型のワールドアイテム――『妖魔の衣』。  これは妖怪にとって生命線とも言える妖力を貯めておくことができる、数少ないアイテムのひとつだ。  そしてもちろん、この『妖魔の衣』の能力はそれだけじゃない。  先ほど...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者64

 その日、ビーストマン達はいつも通りの一日が始まり、そして平穏に終わるのだと信じて疑わなかった。  人間の街から攫ってきた食料を食らい、腹を満たして生を謳歌できると誰もが思っている。  何故なら自分達は常に強者だからだ。  優れた力を...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者63

 ビーストマンという種族は、トラやライオンを人型にしたような姿であり、身体能力は人間の10倍とも言われている。  そして彼らは肉食のため、街を築いている人間達のことを食料が集まっている程度にしか思っていないようだ。  彼らが食料を調達す...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者62

「オロチ様、お待たせして申し訳ありません。無事に情報を吐かせることに成功しました」  木陰に消えていったナーベラルは、2、3分ほど経過すると戻ってきた。  しかし、首根っこを掴んで共に消えていった男の姿はどこにもなく、それに気づいた男の...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者61

 ビーストマンの本拠地へと乗り込む。  それを聞いたクレマンティーヌとハムスケは流石に不安があるようだが、ナーベラルとコンスケには気負う様子はまるでない。 「きゅいきゅい!」 「ははっ、少しは落ち着けよ。今からそんなに張り切っていると...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者60

 レイピアを抜き、それを構えるクレマンティーヌ。  普段のおちゃらけた姿からは想像もつかないような力強い雰囲気を醸し出し、ただ一点先を見つめる。  彼女の視線の先には、自然体のまま悠然と立ち尽くすオロチの姿があった。 「能力向上、能力...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者59

「大丈夫か?」  そう言ってオロチは、目の前で椅子から転げ落ちた女性――ドラウディロンへ手を差し伸べた。  自分の声が原因で驚かせてしまったので、彼女に対しては多少の罪悪感を抱いている。  まさか少し声を掛けただけであれほど盛大に椅子...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者58

 冒険者組合での一件の後、オロチ達は街で一番豪華と言われている宿屋に部屋を取っていた。  トルネコにこの街で一番綺麗な宿はどこだと聞くとここを紹介されたのだ。  むしろ他の宿屋はまともに営業できていないため、止めておいた方がいいという忠...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者57

「君たちが新しく来たとかいうアダマンタイト級冒険者か? 竜王国には君たちの居場所なんて無い。悪いのだけどさっさと王国に帰ってもらえるかな?」  あまりにも不遜な態度。  まるで世界は自分を中心に回っていると言わんばかりの傍若無人ぶりであ...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者56

「ここが竜王国の首都か? ……ずいぶんと活気が無いというか、どいつもこいつも死人みたいに暗い表情だな」  オロチ一行はカッツェ平野を抜け、ついに竜王国の首都へと踏み入れていた。  しかし、一国の首都とは思えないほどの活気の無さに唖然とす...
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