【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者14

「なんだ、ハリーは知らないの? オリオン・ブラックは精霊界に行って、初めて無事に帰って来れた人なんだよ」  ロンはハリーとハーマイオニーの二人が知らないことを自分だけが知っている、そんな優越感に浸りながら得意げにオリオンについての噂を話し...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者13

 オリオンが三人を匿うために姿現しで飛んだ先は、ホグワーツにある彼の自室だった。  親しい間柄であるハーマイオニーはともかく、できれば自分の部屋にはたとえ子供であってもよく知らない相手を入れたくはなかったが、咄嗟に思いつく場所がここしかな...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者12

 ダンブルドアと密かに協定を結んだ翌日、オリオンはヴォルデモートが狙っているという賢者の石を自分の目で確認するために動き出した。  だが、賢者の石とはヴォルデモートでなくとも欲するであろう貴重な魔法物質だ。  故にその警備はかなり厳重で...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者11

「やぁ、オリオン。わざわざ来てもらってスマンかったの。ミネルバもご苦労じゃった」  そう言って温和な笑みを浮かべる老人――アルバス・ダンブルドアは、校長室に入室したオリオンとマクゴナガルの二人を労った。  彼の姿は好々爺と呼ぶに相応しい...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者10

 ある日、オリオンはダンブルドアからの呼び出しを受けていた。  何でも重大な話があるようで、直接自分の口で伝えたいから校長室まで来て欲しいのだという。  伝えたいことがあるのなら自分から出向いてこいと思わないでもないオリオンだったが、今...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者9

「ねぇオリオン、こっちの魔法はどういうものなの?」 「あぁ、それは――」  同じ机で肩を寄せ合い、仲睦まじく授業を行なっているオリオンとハーマイオニー。  そして時折紅茶とお菓子を持ってくるクリーチャーが、そんな二人に生暖かい視線を送...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者8

 イギリス国内にあるこじんまりとした薄暗い事務所。  まだ日が落ちてからそれほど時間が経過していないので、外からは人々の喧騒が聞こえてくる。  だが、そんな喧騒とはまるで別世界にいるかのように、この部屋の中は静かな場所だった。  そし...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者7

「あら、もうこんな時間なのね……。本当はもっとオリオンに聞きたいことがあるんだけど、校則を破ればグリフィンドールが減点されちゃうから、そろそろ自分の寮に戻るわ」 「そうか、じゃあまたここに来ると良い。今日は本当に基礎的なことしか教えられな...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者6

「……そろそろ休憩を取られてはいかがでしょうか」 「ああ、これが終わったらね」  実はこのやり取りは既に3回目だ。  クリーチャーにそう心配されるたびに休み、そして紅茶を一杯飲んでから作業を再開していた。  もしもクリーチャーが声を...
【ハリー・ポッター】ブラック家の復讐者

ブラック家の復讐者5

 いざホグワーツの入学式が始まってみれば、俺にとってはひどく退屈な時間だった。  不安そうにしている子供たちをボーッと眺めているだけだからな。  少し興味深かったのは、組み分け帽子という開心術の魔法が込められた喋る帽子だ。  なんでも...
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