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【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者30

 『ついに――コンスケが目覚めました!』  アインズから告げられたその言葉の意味を理解するのに、オロチは数秒の時間を要した。  そしてゆっくりと口を開く。 「……本当、ですか? 冗談ってわけじゃないですよね?」 『本当です。今は第六...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者29

 ナザリックにあるオロチの自室、そこでナーベラルが本日の冒険者としての活動内容を報告していた。 「冒険者組合長であるプルトンには、オロチ様は数日間街を離れる事になったと話しました。理由を詳しく話さなかったので多少疑問に思っていましたが、そ...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者28

 オロチがアインズに土下座での謝罪を行ったことは配下たちにとって衝撃的だった。  至高の存在の中でも圧倒的な力を持っているオロチが、自分たちの目も憚らずアインズに土下座をしたのだから当然だろう。  だがオロチが行った謝罪は、配下たちの忠...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者27

「すいませんでしたぁぁああ!!」  そう叫びながらアインズに向かって綺麗な土下座をする少年。  もちろんオロチである。  彼が土下座をしている場所は玉座の間。  当然ここには階層守護者たちが勢ぞろいし、土下座してひたすら謝罪を繰り返...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者26

 目の前の鬼は果たして人間が倒せるような存在なのだろうか。  漆黒聖典の隊長は、その中性的な顔を引きつらせながらそんな弱気なことを考えていた。  その鬼はニヤリと凶暴な笑みを浮かべ、その巨体に似合わない速度で真っ直ぐ突進してくる。  ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔9

 カムイとヒアシは帰路についていた。しかし、行きとは違ってもうひとり同行者が増えている。  夕日紅。  二十歳ほどの年齢の目が覚めるような美女であり、木ノ葉の中でも優秀なくノ一だ。  若々しさと妖艶を両立させた美貌を持つ彼女は現在中忍...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者25

 ナーベラルからの報告を受けたオロチは、彼女の探知魔法が反応したという座標に向かっていた。  しかしどうも森の様子がおかしい。  これだけ広大な森ならばモンスターの気配があっても良いはずなのだが、周囲にはモンスターの影も形もなかった。 ...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者24

「だーかーらー! 俺は弟子とかそういうのは取るつもりはねぇの! その木刀をやったのは、余所で強くなって来いってことだ。分かったらさっさと離れろ、気色悪い」 「いやだ! 俺はアンタ……いや、貴方に剣術を教わりたいんです! 俺は貴方の剣に剣士...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者23

 オロチと分かれ道で別行動を取ることになったクレマンティーヌことタマは、すでに盗賊たちを30人近く屠っていた。  彼女を突き動かすのはたったひとつの純粋な気持ち――愛だ。  オロチに褒められたい。オロチに撫でられたい。オロチに抱き締めら...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者22

 対峙する両者。奇しくもお互いの得物は刀だった。だが、その価値はまったく別次元。  ブレインが持つ刀は確かに業物であり、刀という括りの中でもかなりの切れ味を持っている。  そのため下手な魔法が込められた武器よりも切れ味は上だろう。  ...
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