【オリジナル】ポイントルーラー

【オリジナル】ポイントルーラー

ポイントルーラー14

「ではお先にお風呂をいただきますね」 「おう」  雫は俺に断りを入れてから、この部屋にあるバスルームへと歩いていった。  既に水道にガス、電気は止まってしまっているので、普通ならば風呂になど入れる筈もないが、そこは俺の万能スキルで解決...
【オリジナル】ポイントルーラー

ポイントルーラー13

 時刻は18時30分。  外は既に日が落ちて暗くなっており、窓から見る街の様子は首都とは思えないほどの暗闇に包まれていた。  つい数日前までは真夜中でも光が灯っていたというのに、今では完全な闇が広がっている。  ……こうしてみると、改...
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ポイントルーラー12

 雫の部屋にあった宝石や貴金属を全てポイント変えると、俺の合計ポイントは60192ポイントとなった。  現金換算すれば約600万という大金であり、この時点で俺の貯金額を超えてしまったことになる。  ま、この状況で俺の金を銀行から引き出せ...
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ポイントルーラー11

 雫からの提案で、しばらくは彼女と一緒に行動することになった。  ただ今後も雫と一緒に行動するのなら、ある程度お互いのスキルについて話し合っておいた方が良いだろうな。  危機に陥った時、味方の力を正確に把握していないと咄嗟に取れる行動が...
【オリジナル】ポイントルーラー

ポイントルーラー10

 まっすぐに自分へ向けられた銃口。  それも向けられているのは、当たれば痛いでは済まないであろう馬鹿でかいスナイパーライフルだ。  ここで目の前でその銃を構えている少女に下手な対応をすれば、俺の命はさっき殺したゾンビのように呆気なく散る...
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ポイントルーラー9

「うぁ、あうぅぁぁぁ……」  目の前にいるゾンビは部屋に入ってきた俺に気づいたようで、うめき声を上げながらゆっくりと接近してくる。  しかし、コイツは早く移動する事ができないのか、俺の方に近づいてくる速度は非常にゆったりとしたものだった...
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ポイントルーラー8

 俺や夫妻の部屋があるこの9階には、他にあと4つ部屋がある。  あまり付き合いが無いので詳しくは知らないが、このマンションに住んでいる時点で貧乏ということはないだろう。  できれば現金、そして貴金属や宝石類がたんまりとあることを願ってお...
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ポイントルーラー7

「マジか……まさかこんなに大量のポイントを獲得できるとは思わなかったな」  俺はステータス画面に表示されている『15848』という数字を見て、そんなことを呟いた。  このポイントの出所を考えればかなり不謹慎ではあるが、これがあればずいぶ...
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ポイントルーラー6

 ボリボリと一心不乱に食事を続けているバケモノ。  ゴブリンと同じような見た目だが、その姿はゴブリンどころか成人男性よりも一回り大きく、筋肉の  鎧に身体が覆われている。  体長もおそらく二メートル近くはあるだろう。  感じる圧力も...
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ポイントルーラー5

 身体の力がフッと抜けていき、その場にへたり込んでしまう。  どうやら自分が思っていた以上に肉体的にも精神的にもギリギリだったようだ。  そして気が緩んだ所為か、ゴブリンに棍棒で殴られた左腕と脇腹がズキズキと痛み出してくる。 「生きて...
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