【ワンピース】藤色の若き虎

藤色の若き虎6

「……んあ? どこだ、ここ」  スモーカーは痛む頭を押さえながら体を起こすのも億劫そうに目を覚ました。  ズキリと身体のあちこちに痛みが走り、ただでさえ強面な顔が一層険しくなっている。 「あ、起きたんですねスモーカーさん。もうお身体は...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺75

 ズバンッッッ!と、強烈な捕球音が響く。  懐かしくも心地良い音。  これを聞くと不思議と身体の底から力が溢れてくる。  こうしてピッチングをするのは久しぶりだというのに、俺の右肩は驚くほど軽くてかなり気持ち良く投げられていた。 「...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者181

 ブレインは緊張した面持ちで相手を見据えていた。  なんせ相手は自分よりも格上の存在であり、本来ならば決して戦ってはならないような敵と殺し合いを始めようとしているのだ。  むしろ剣先が震えていないだけ良くやっている。 「そこを退け。お...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺74

 新しく青道のコーチとしてやって来た落合さん。  彼はこれまでいくつもの高校を甲子園へと導いてきた優れた指導者らしく、その中には俺でも知っている有名な高校の名前もあった。  そして今回、近年勤めていた高校との契約を満了したタイミングで、...
【ワンピース】藤色の若き虎

藤色の若き虎5

 訓練場に立っているのはツバキひとり。  周囲には数十名の海兵が転がっているが、どうやらツバキとの戦いで全力を出し尽くしてしまい、もうこれ以上は誰も立ち上がって来れないようだ。  ゾンビのように何度も立ち上がって来ていた根性のある海兵は...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺73

 手の中にあるボールを確かめるように何度も転がす。  そうやって持ったみた感覚を思い出そうとしていくが、そんな事をしなくても良さそうなくらい俺の手にしっかりと馴染んでいた。  まるでボールが自分の一部みたいだ。  それが妙に嬉しくて思...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者180

 去っていくオロチの背中を、ブレインはチラリと横目で確認する。  本音を言えばオロチが戦っている姿を見たかった。  自分より遥か上の高みに鎮座している者が戦う姿を見て、その技の欠片でも吸収したいと考えていたのだ。  しかし、相手にその...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔33

 まさか紅さんがここまで怒っているとは思わなかったのか、アスマはその怒気に怯んで急に大人しくなる。  顔を真っ赤にして感情を爆発させていた彼は、今度は紅さんの怒りで顔を青くし、ようやく話が出来る状態に戻っていた。  かく言う俺もちょびっ...
【ダイヤのA】ダイジョーブじゃない手術を受けた俺

ダイジョーブじゃない手術を受けた俺72

 まだ日が出てからそれほど時間が経っていない朝方。  夏のこの暑い時期にしては涼しくて過ごしやすい時間帯に、俺は動きやすい服に着替えて準備運動を始めていた。  今日から軽いランニング程度なら自主練も許可してもらったんだよね。  もちろ...
【ワンピース】藤色の若き虎

藤色の若き虎4

 今日、ツバキは本部にある訓練場へと足を運んでいた。 「ツバキ大将、準備が整いました!」  凡そ50名ほどの海兵が一切の乱れなくズラリと並び、そんな中で一人の将校がそう報告してくる。  彼は事前に挨拶に来てくれた将校の内の一人であり、...
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