【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔61

 外に出ると既に夕暮れ時で周りの建物がオレンジ色に照らされていた。  さっきまで激しい戦闘を繰り広げていたことが嘘だったと思ってしまうほど、その光景が平和そのものであるかのように見えた。  尤も、今になって身体に溜まった疲れがドッと押し...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔60

「ご苦労じゃった、カムイ」  表彰式が終わった後、俺は火影であるヒルゼンに呼び出されていた。  その隣にはいつも通りダンゾウが控えており、最初に会った頃よりは向けられた視線が幾分かマシになった気がするものの、やはり未だに俺のことを疑って...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔59

 中忍試験は俺の優勝によって幕を閉じた。  木ノ葉上層部の要望通り、他国に力を見せつける感じで上手く立ち回れた筈だ。  恐らく今回は同盟以外の里からの間者が混じっていると思われるが、その中で多くの国や隠れ里に木ノ葉の力を示せたと思う。 ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔58

「くっ……!」  地面を内側から抉ってしまうほどの爆発が直撃し、地中に潜んでいたガギルを爆発の衝撃で無理やり地上に引き摺り出すことに成功する。  奴の口から苦悶の声が聞こえてきた。  そしてガスマスクに小さくないヒビが入り、そこからマ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔57

 これから戦うことになる雨隠れの忍の名前は、ガギル。  全身を覆うような黒いコートにガスマスクを着けている不気味な男だ。  これまでの戦いでは水遁と土遁を使って巧みに相手を攻め立てていたが、全力を出しているようには見えなかった。  こ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔56

 俺は医務室まで足を運んでいた。  と言っても、別に俺が怪我をしている訳ではない。 「おーい、生きてるか?」  力尽きて倒れているコテツの頬をペシペシと叩き、意識が戻っているかどうかの確認をする。  俺との試合が終わってからかれこれ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔55

 最終試験に残ったのは俺を含めて4組だけだった。  コテツ達が到着してからもう一組がゴールし、そこでタイムアップを迎えたのだ。  これが例年と比べて多いのか少ないのかはわからないが、どちらにせよ俺がやるべき事は変わらない。  他里の忍...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔54

 カムイがまだ第二試験の真っ最中だった頃、紅はナルトのアパートを訪れていた。  これから行われる中忍試験の最終試験であるトーナメントを観戦しに行こうと思い、カムイがよく面倒を見ているナルト達を誘いに来たのだ。  年季の入ったアパートの階...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔53

 蜘蛛を背にしてしばらく走り続けると、そう間も無く森の中に突然大きな建物が現れた。  ここが第二試験のゴール地点だ。  大丈夫だとは思うが、一応罠などにも警戒しながら正面の扉から中へと入っていく。  すると、そこで待ち構えていた優しそ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔52

 気配を消して木の上でうたた寝……もとい観察していた俺は、蜘蛛共が巣を作っていた場所からの戦闘音を聞いて飛び起きた。 「おやおや? ようやく誰かが蜘蛛に仕掛けたと思ったら、あいつら俺に話し掛けてきた連中じゃないか?」  白眼で現場を確認...
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