【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔51

 人間など簡単に丸呑みしてしまいそうな巨躯。  赤い八つの瞳は生理的な恐怖を掻き立てられ、六本の足はそれぞれ死神の鎌のように鋭く、その姿は大の大人が見ても泣き叫んでしまうほどに恐ろしい姿をしている。 「……どうやらあいつを倒さないと目的...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔50

 森の中に一番乗りした俺だったが、早速仕掛けられていた罠が発動し、四方から苦無や手裏剣の雨が降ってくる。 「うぉっと、あっぶねー。これじゃあ一瞬も気が抜けないな」  空中で身を捩らせながら回避したが、今のは少しヒヤッとした。  当然だ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔49

「ほっ、ほっ、ほっ」  今のうちに念入りに準備運動をしておく。  前世の身体とは違って急に動いたくらいでは筋肉を痛めるとかは無いけど、こうやってしっかりと身体をほぐしておいた方が動きやすくなるからな。  実戦とは違ってちゃんと開始の合...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔48

 先程、試験終了の合図が出されると合格した下忍たちが続々と戻ってきた。  第一試験を突破できたのは俺を含めて全部で9組、25名だ。  そのうち木ノ葉の忍が約半数を占めており、他は砂隠れが2組、そして草隠れと音隠れがそれぞれ1組  ずつ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔47

 筆記試験中に突如として始まった全員強制参加のかくれんぼ。  ルールは簡単で、どこかに隠れた試験官を見つけて答案を提出すれば良いだけだ。  ただ、15分という時間制限付きな上に相手は全員が中忍なのでそう簡単に見つけることは出来ないだろう...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔46

 紅さんに見送られた俺は、中忍第一試験の会場に来ていた。  試験会場には既に結構な数の忍が集まっているようで、木ノ葉の忍だけじゃなく他の里の忍も居て、試験が始まる前からお互いに牽制するような視線を送り合っている。  皆んなピリピリしてい...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔45

 中忍試験。  初任務から月日が流れ、ついにこの日がやって来た。  未だに人を殺す感覚は慣れないけど、その度に紅さんに甘えているからか自分でも驚くほど心が軽い。  中忍試験もこの調子でさっくりと優勝したいものだ。 「カムイ、朝ご飯で...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔44

 任務を無事に終えた私は誰も居ないこの部屋に帰って来た。  いつもはカムイが出迎えてくれたり私が出迎えたりするのだけど、しばらくの間はそんなやり取りは出来そうにない。  ちょうど私と入れ違いになる形でカムイが任務に出発してしまったから。...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔43

 任務を開始してから約一ヶ月。  合計三人の抜け忍やら犯罪者を討伐した俺は、心身共に疲れ果てながらもようやく木ノ葉の里へと帰還した。  もう本当にヘトヘトである。  修行でもここまで疲弊したことはないくらいゲッソリしていた。  そん...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔42

 俺が初めてカムイの姿を見たのは、彼がナルトと一緒に里の中を出歩いている時だった。 「おい、見てみろよ。化け狐が誰かと一緒に歩いてるぞ」  ──化け狐。  それが誰に向けられた言葉なのかは明白だ。  九尾を身体に封印され人柱力となっ...
タイトルとURLをコピーしました