二次創作小説

【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者125

 イビルアイを見送ったあと、まずオロチは自身に掛けられていたデバフ効果を打ち消すため、ストレージに入っていたポーションを飲んでそれを回復させた。  ワールドエネミーを相手に、これ以上のハンデを付けて戦闘を行うなど自殺行為。  無論、全力...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者124

 ヤルダバオト――いや、デミウルゴスたちが消えていった場所を呆然と眺めるオロチ。  しかし、いつまでもそう悠長にはしていられない。  いま眼前で発動中の超位魔法は、オロチでさえも気合を入れ直さないと命の危険が伴ってくるものなのだから。 ...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者123

 数々の魔法がオロチへと放たれ、爆音と爆風が周囲に撒き散らされた。  かなりの高威力を持ったその魔法は、余すことなく全てが間違いなくオロチに命中している。  しかし、誰一人として警戒を解くことはしなかった。  この程度でオロチにダメー...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者122

「おや? つい先ほどぶりですね。お待ちしておりましたよ、オロチ様」  広場へと足を踏み入れると、仮面の悪魔――ヤルダバオトはそう言葉を弾ませた。  オロチとイビルアイが現れてもそれに動じた様子はなく、それどころか待ちわびていた客人のよう...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者121

 そこら中から押し寄せてくる悪魔系のモンスター。  ほとんどが低級悪魔と呼ばれる然程強くないモンスターだったが、中には中級……そして上級悪魔も紛れている。  恐らくヤルダバオトが呼び寄せたのだろうその悪魔共は、王都の一部を我が物が顔で闊...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者120

 オロチとイビルアイは、彼女の仲間である『青の薔薇』リーダーのラキュース、そして大勢の冒険者たちと合流した。  そして合流した彼らをざっと見渡す。 (やはりというか、見どころがありそうなのはラキュースとかいう女くらいだな。俺の見立てだと...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者119

 オロチは今、イビルアイの仲間である二人の冒険者の遺体を運んでいた。  一人は小柄で身軽そうな装備を身につけていて、もう一人の方は巨漢な男くらいにがっしりした体格とそれに見合う厳つい装備をしている。  二人とも『青の薔薇』のメンバーで、...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者118

「俺に相応しい役ってこれかよ……」  月明かりに照らされ、構えている刀の刃がキラリと光った。  妖しい光を放つその刃の切っ先が向けられている先には、仮面を付けた見るからに怪しいスーツ姿の男がいる。  仮面の男が放っているオーラはまさし...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者117

 思わぬ展開にすっかり満足してしまい、一度ナザリックに帰ってしまったオロチだったが、その後にハッと思い出してセバスやソリュシャンの元へ舞い戻った。  その際にセバスにはツアレという少女との関係を遠回しに聞き、ソリュシャンには彼女の忠誠心を...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者116

 今までセバスはプレアデスのひとりであるソリュシャンと共に、魔法や武技を持つ犯罪者の捕獲や情報収集という役目をアインズから受けていた。  二人はアインズから受けたその命を忠実に遂行しており、多くの犯罪者たちの捕獲に成功している。  ただ...
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