二次創作小説

【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者115

 セバスが裏切った――そんな突拍子も無い報告を聞いてから数時間ほどが経った頃、オロチは……自室で優雅に夕食をとっていた。 「あ、あの……オロチ様?」 「なんだユリ?」 「セバス様が大変な時に、部下である私がこうもゆっくりしていて良いの...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者114

 今にも鼻歌を歌い始めそうなくらい上機嫌なアインズ。  とはいえ今のアインズの姿は見る者を凍りつかせるような外見をしており、いくら上機嫌だったとしてもその恐ろしさは変わらない。  いや、むしろ傍から見れば普段のアインズより、不敵な笑みを...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者113

 ワールドアイテムの可能性があるアイテムを入手したオロチは、一度本拠地であるナザリックに帰還することにした。  そのアイテムを鑑定する為……というのはあくまでも建前で、本心はそろそろナザリックが恋しくなってきたからである。  どれだけ豪...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者112

 オロチはメイドが運んできた木箱を開け、その中を覗き込んだ。  中には緩衝材として綿のようなものが敷き詰められており、そしてそれらに包まれるように水晶玉のような透明な球体が入っている。 「水晶? いや、これは……」 「どうかしましたか...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者111

 馬車に揺られること約十数分、どうやら目的地に到着したようだ。  ここまで案内してくれた男性に促されるまま馬車から降りると、大きな……それこそアルシェの実家よりもはるかに立派で大きな屋敷が視界に飛び込んできた。  もちろん何処も隅々にま...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者110

 大きなテーブルの上に積み重ねられている大量の皿の山。  それら全てには数分前まで料理が盛り付けられていたのだが、既にそのテーブルの上にはほとんど料理は残っていない。  そこに座っている一人と一匹によって、ペロリと平らげられてしまったか...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者109

 コクン、コクンと頭を揺らしているクーデリカ、そしてウレイリカの姿が視界に入る。  辛うじて起きてはいるが、双子は今にも倒れてしまいそうなほど眠そうだ。  窓から外を覗いてみればオレンジ色だった街並みはすっかり真っ暗になっており、食事を...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者108

 日が落ち始めた帝都アーウィンタール。  まだ夕暮れ時だというのにもかかわらず、飲食店が立ち並ぶ通りには既に酒が回って千鳥足になっている者たちの姿があった。  ある者は同じように酔っ払った者と肩を組み、またある者は酒瓶片手に上機嫌に鼻歌...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者107

「試合の後で疲れているところを突然すまない。それで、その……賭けの金貨について話がある。だから少しだけ時間が欲しい」 「ああ。見ての通り全く疲れてはいないから気にするな。とりあえず適当に座ってくれ。とはいえ、何ももてなすことはできないけど...
【オーバーロード】鬼神と死の支配者

鬼神と死の支配者106

 闘技場内に用意されている選手の控え室、そこには戦いという名の一方的な見世物を終えたオロチの姿があった。  対戦相手が刀を使うという話を聞き、少しだけ期待していた部分もあっただけに、先ほどの試合はまったくと言っていいほど不完全燃焼である。...
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