【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔31

 暖かい日差しが照り付ける中、今日も元気にガキンチョ三人組の相手をする俺。  ただ、何時もと違うのは後ろで座っている紅さんだ。  彼女は俺と目を合わせては気恥ずかしそうに目を逸らし、また合っては逸らしを繰り返している。  時折見せる落...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔30

「流石に今日は色々あって疲れたなぁー。いきなり暗部の奴らが現れて、有無を言わせず連行された時は少しビビった」  ソファーの上でくつろぎながらそう愚痴る。  まさか俺が木ノ葉の忍になるなんて思いもしなかった。  今すぐにここから出て行く...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔29

「――貴様が大筒木カムイという小僧か?」  部屋に入るなり、そう言って鋭い眼光を向けられる。  そんな視線を向けてくるのは右目と顔の上半分を包帯で覆った六十代くらいの男で、彼こそが木ノ葉の闇を担っている志村ダンゾウだった。  アニメや...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔28

 三人組をそれぞれの家に送り届けてから、俺は紅さんの部屋へと戻ってきた。 「くぅー! 今日も疲れたなぁ」  俺はソファーに寝そべってグッと伸びをした。  行儀は悪いが、それを注意する人は今晩の買い出しに行ってくれているので大丈夫だ。 ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔27

 俺の前には三人の子供が転がっている。 「くっそぉーー! またカムイに完封されたってばよ!」 「流石です、カムイさん。俺たち三人相手でも軽々と戦い、更には手加減する余裕まであるとは……お見事でした」 「ありが、とう、ございました……」...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔26

 ヒアシさんに色々と暴露してから数日が経過した。  なので今の俺の立場というか、現状を改めて整理しておこうと思う。  とりあえず日向一族との関係は思いのほか良好だ。  というのも、あの日の翌日に俺は何事も無かったかのようにネジやヒナタ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔25

 …………ふぅ。  精神的に色々と疲れたなぁ。  ヒアシさんの部屋から出た俺は大きく息を吐き、体をポキポキと鳴らして固まっていた筋肉をほぐす。  まさか今日、あんな話をヒアシさんとすることになるとは夢にも思わなかったよ。  ネジやヒ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔24

「ヒアシさんは俺たちのご先祖様についてどこまでご存知ですか?」  重苦しい空気が漂う中、俺はそう切り出した。 「我らのご先祖様というと、大筒木ハムラ様か。そうだな……実はあまり知らないんだ。随分前に、日向からは過去の記録の大部分が失伝し...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔23

 ネジとの戦いが終わると、今までの反抗的な態度が一変し、俺に稽古を付けてくれと言い出した。  急に素直になったからビックリしたけど、ネジの体術は基礎がしっかりしているから、俺自身の勉強にもなって一石二鳥だ。  断る理由もない。  まぁ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔22

「はっ!」  ネジは先手必勝とばかりに、さっそく白眼を発動して飛び掛かってきた。  鋭い突きだが、それでもまだスピードも力もヒアシさんには遠く及ばない。  今の俺なら余裕を持って対処できる程度だ。  もちろんネジの年齢を考えれば十分...
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