【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔21

 ヒアシさんにお呼ばれしたので、昼飯を済ませてから紅さんと一緒に日向の屋敷へと向かう。  あそこに行くのはこれで2度目になる訳だが、いかにも名家って感じで場違い感が凄いから、まだ少し緊張するんだよな。  その上、ヒアシさんは俺を当主のよ...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔20

「――影分身の術」  ポフン、という音と共に煙が立ち上る。  こっそりチャクラの流れを見てみるが、多少の拙さはあるものの順調そのものだった。  これならきっと上手くいくだろう。  影分身が禁術扱いされるているのは、チャクラが少ない者...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔19

「うんうん、良いぞ。その調子だ。集中力を切らさず、自分の体内に流れるチャクラを足の裏に集中させろ」 「わ、わかったってばよ」  ナルトはまだまだチャクラ操作が不安定なので、いまは辛うじて水面に立っているという状態だ。  こっそり白眼の...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔18

 ゴミが散乱している部屋を影分身であっという間に片付け、その後にナルトには遅すぎる朝食を取らせた。  食欲旺盛な子供らしく、美味そうにものすごい勢いで口に放り込んでいる。  紅さんの料理は絶品だからな。  カップラーメンで済ませること...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔17

「おーい、ナルトー。遊びに来たぞー」  ドンドンと扉をノックしながら、俺はナルトが住んでいるアパートの部屋の前でそう呼びかける。  しかし、すぐには返事が返って来なかった。  現在の時刻は朝の10時くらいだが、もしかすると既に外出して...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔16

「――カムイ、力を抜いてリラックスして」  紅の甘い声が耳元で囁かれる。  その声を聞くと、なぜか身体がすっかり硬直してしまい、もはや自分の意志では到底動かせそうになかった。  彼女の一挙一動から片時も目が離せなくなり、早くなった心臓...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔15

 木ノ葉の里にある商店街のような場所で買い出しを終え、二人は紅の住むアパートに到着した。  前世で暮らしていた時のアパートとどこか同じ雰囲気があり、カムイは思わず立ち止まってしまうほどの妙な懐かしさを感じてしまう。 (カムイとして生きる...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔14

 模擬戦中に思わぬハプニングが発生してしまったが、紅自身が然程気にしてはいないという事だったので、その後はお互いに何食わぬ顔で接していた。  紅がそれで良いならと、カムイもその記憶を封印することにしたのである。  ……もっとも、忘れよう...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔13

「もうお婿にいけない……」  それが紅の幻術から抜け出したカムイの第一声である。  およよ……と両手で顔を押さえながら泣き真似をする彼の姿は、中性的な見た目もあってひどく同情心を誘う光景だった。  カムイの精神年齢を考えればこの行為は...
【NARUTO】大筒木一族の最後の末裔

大筒木一族の最後の末裔12

「……え? く、紅さん!?」  カムイは慌てて紅に駆け寄る。  その時、視界にノイズのようなものが走った気がしたが、今はそんなことを気にしている余裕はない。  ついさっきまで一緒に団子を食べていた人が倒れているのだ。  まだ日本人だ...
タイトルとURLをコピーしました